科学ニュース+板 (35/105)
アケロンティスクス・グアヒラエンシス(Acherontisuchus guajiraensis)と名付けられたこのワニは6000万年前、史上最大のヘビ、ティタノボア・セレホネンシス(Titanoboa cerrejonensis)など多くの爬虫類とともに、地球上に出現したばかりの熱帯雨林を流れる川の中で生きていた。現代のアマゾン水系に似たこの川は、複雑に蛇行しながら現在のカリブ海に流れ込んでいた。
アケロンティスクス・グアヒラエンシスは、この広大な川の中で、長い鼻先を使って魚を補食していたと考えられる。しかし、魚はティタノボアの好物でもあった。つまり、この2つの巨大生物が獲物をめぐり命を賭けた争いを繰り広げていた可能性は高く、若いワニがヘビの餌になったこともあっただろうと専門家は話す。
研究を率いたアレックス・ヘイスティングス氏は、成長中のワニにとっては実際、「魚を捕まえようとする時に、ティタノボアを刺激して自分が狙われないようにすることが、対処すべき」問題の1つだったのではないかと、軽妙な表現で説明する。フロリダ大学の大学院に在籍するヘイスティングス氏は、同大学にあるフロリダ自然史博物館で古脊椎動物を研究している。
◆化石から見えてくるワニの進化
古代ワニの化石は、世界最大級の露天掘りの炭田、コロンビアのセレホン炭田で1994年にはじめて発掘された。2004〜2007年に現地探査が行われた際にこの場所から多数の骨が発掘され、それらをつなぎ合わせて、成体の標本を作ることができたという。
化石の分析からアケロンティスクス・グアヒラエンシスは、海岸や海洋に生息していたクロコダイル型類(Crocodyliform)であるディロサウルス科に属する種であることが判明した。クロコダイル型類はワニ目に属する爬虫類だ。ワニ目にはクロコダイルのほか、アリゲーター、カイマン、ガビアルなどが含まれる。
アイオワ大学の古生物学者クリストファー・ブロシュ氏は、この新種の発見から、今なお来歴があまりはっきりしないディロサウルス類の進化と最終的な運命について、いくつか洞察が得られるかもしれないと述べている。
例えば、頑強なディロサウルス類は、約7500万年前にアフリカ大陸から大西洋を文字通り泳ぎ渡って南アメリカ大陸に到来したことが知られている。そして彼らは、6550万年前に恐竜の大半を死に追いやった大量絶滅の時期を生き延びた少数の大型動物の中に含まれていたのだ。ディロサウルス科のワニはその後、さまざまな大きさや形に進化し、繁栄していったのだとブロシュ氏は話す。同氏は今回の研究には参加していない。
しかしブロシュ氏は、気候など環境要因が最終的にディロサウルス類を弱らせたと推測する。化石記録から見るかぎり、始新世に地球が寒冷化した時期に、ディロサウルス類は衰退していった。
(>>2以降に続く)
◆記事概要:A new longirostrine dyrosaurid (Crocodylomorpha, Mesoeucrocodylia) from the Paleocene of north-eastern Colombia:biogeographic and behavioural implications for New-World Dyrosauridaehttp://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1475-4983.2011.01092.x/abstract
▽ソース:ナショナルジオグラフィック
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110919001&expand#title
▽画像:史上最大のヘビが発見されているコロンビアの炭田で、また貴重な発見があった。体長6メートルに及ぶ新種の古代ワニだ。
アケロンティスクス・グアヒラエンシスは、この広大な川の中で、長い鼻先を使って魚を補食していたと考えられる。しかし、魚はティタノボアの好物でもあった。つまり、この2つの巨大生物が獲物をめぐり命を賭けた争いを繰り広げていた可能性は高く、若いワニがヘビの餌になったこともあっただろうと専門家は話す。
研究を率いたアレックス・ヘイスティングス氏は、成長中のワニにとっては実際、「魚を捕まえようとする時に、ティタノボアを刺激して自分が狙われないようにすることが、対処すべき」問題の1つだったのではないかと、軽妙な表現で説明する。フロリダ大学の大学院に在籍するヘイスティングス氏は、同大学にあるフロリダ自然史博物館で古脊椎動物を研究している。
◆化石から見えてくるワニの進化
古代ワニの化石は、世界最大級の露天掘りの炭田、コロンビアのセレホン炭田で1994年にはじめて発掘された。2004〜2007年に現地探査が行われた際にこの場所から多数の骨が発掘され、それらをつなぎ合わせて、成体の標本を作ることができたという。
化石の分析からアケロンティスクス・グアヒラエンシスは、海岸や海洋に生息していたクロコダイル型類(Crocodyliform)であるディロサウルス科に属する種であることが判明した。クロコダイル型類はワニ目に属する爬虫類だ。ワニ目にはクロコダイルのほか、アリゲーター、カイマン、ガビアルなどが含まれる。
アイオワ大学の古生物学者クリストファー・ブロシュ氏は、この新種の発見から、今なお来歴があまりはっきりしないディロサウルス類の進化と最終的な運命について、いくつか洞察が得られるかもしれないと述べている。
例えば、頑強なディロサウルス類は、約7500万年前にアフリカ大陸から大西洋を文字通り泳ぎ渡って南アメリカ大陸に到来したことが知られている。そして彼らは、6550万年前に恐竜の大半を死に追いやった大量絶滅の時期を生き延びた少数の大型動物の中に含まれていたのだ。ディロサウルス科のワニはその後、さまざまな大きさや形に進化し、繁栄していったのだとブロシュ氏は話す。同氏は今回の研究には参加していない。
しかしブロシュ氏は、気候など環境要因が最終的にディロサウルス類を弱らせたと推測する。化石記録から見るかぎり、始新世に地球が寒冷化した時期に、ディロサウルス類は衰退していった。
(>>2以降に続く)
◆記事概要:A new longirostrine dyrosaurid (Crocodylomorpha, Mesoeucrocodylia) from the Paleocene of north-eastern Colombia:biogeographic and behavioural implications for New-World Dyrosauridaehttp://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1475-4983.2011.01092.x/abstract
▽ソース:ナショナルジオグラフィック
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110919001&expand#title
▽画像:史上最大のヘビが発見されているコロンビアの炭田で、また貴重な発見があった。体長6メートルに及ぶ新種の古代ワニだ。
※>>1の続き
◆生存のため生息域を川に移す
ディロサウルス科のワニについては、若い間だけ内陸で過ごし、成熟した後は繁殖のため海に戻っていく
という説があったが、今回の発見で、その説は捨てられることになりそうだ。
新種のワニからは、この種が一生を川で過ごしていたとする考えを支持する特徴が2つ見つかっている。
1つは成体標本の巨大さであり、もう1つは細長い骨盤だと、ヘイスティングス氏は説明する。
このような骨格が示唆するのは、このワニが、大きな骨盤を必要としない穏やかな水域に、
時間をかけて適応していたということだ。海洋の激しい潮流に対応して生きていた海生のクロコダイル型類では、
広がった大きな骨盤が特徴となっている。
ヘイスティングス氏はまた、この古代ワニが最初に生息域を川に移したのは、地上の大半の生物を絶滅させた
環境を生き延びる戦略だったのではないかと推測する。「全長13メートルもあるヘビが近くにいるにもかかわらず、
この新しい生息環境に移り住んで適応できたというのは、見事なことだ」。
この研究は「Palaeontology」誌の9月号に掲載された。
(了)
◆生存のため生息域を川に移す
ディロサウルス科のワニについては、若い間だけ内陸で過ごし、成熟した後は繁殖のため海に戻っていく
という説があったが、今回の発見で、その説は捨てられることになりそうだ。
新種のワニからは、この種が一生を川で過ごしていたとする考えを支持する特徴が2つ見つかっている。
1つは成体標本の巨大さであり、もう1つは細長い骨盤だと、ヘイスティングス氏は説明する。
このような骨格が示唆するのは、このワニが、大きな骨盤を必要としない穏やかな水域に、
時間をかけて適応していたということだ。海洋の激しい潮流に対応して生きていた海生のクロコダイル型類では、
広がった大きな骨盤が特徴となっている。
ヘイスティングス氏はまた、この古代ワニが最初に生息域を川に移したのは、地上の大半の生物を絶滅させた
環境を生き延びる戦略だったのではないかと推測する。「全長13メートルもあるヘビが近くにいるにもかかわらず、
この新しい生息環境に移り住んで適応できたというのは、見事なことだ」。
この研究は「Palaeontology」誌の9月号に掲載された。
(了)
4:名無しのひみつ 2011/09/19(月) 20:34:33.33 ID:yidfPLnH
48:Night Walker 2011/09/20(火) 12:50:41.17 ID:u8N2Hx4W
49:名無しのひみつ 2011/09/20(火) 12:57:39.15 ID:9+63RFjS
>>47土の中にもいるもんね
55:はんどるとらふりぃ ◆7DSin/vN4A 2011/09/20(火) 13:34:31.94 ID:ssVy4H/E BE:1683927757-2BP(3456)
関係ないけど、東洋の龍ってヘビをモデルにしたって話をしばしば聞くが、
長い口吻とか、上方に突き出た鼻や目とか、四肢があるところとか、どう見ても
原型はワニだよな
角があるから、合成獣である事は分かるけど、胴の長さ以外共通点ないし
何故あれをヘビと称したのか分からん
長い口吻とか、上方に突き出た鼻や目とか、四肢があるところとか、どう見ても
原型はワニだよな
角があるから、合成獣である事は分かるけど、胴の長さ以外共通点ないし
何故あれをヘビと称したのか分からん
龍の頭はラクダだぜ
他にも兎やら鯉やら虎やら、9つの動物の合成獣だ
マチカネワニがモチーフって主張もあるにはあるけどな
他にも兎やら鯉やら虎やら、9つの動物の合成獣だ
マチカネワニがモチーフって主張もあるにはあるけどな
59:名無しのひみつ 2011/09/20(火) 14:08:05.07 ID:rN7zQ5IM << 83
60:名無しのひみつ 2011/09/20(火) 14:16:22.15 ID:AdcXE8qg
>>57
(他スレ既出)
原始宗教の時代、世界中、蛇は神の使いだった(豊穣・再生・耕作時期の啓示ため、蛇は春に土から出て来ると考えた)。
中国は、国内諸国と異民族を征服するため、蛇に架空の角・翼など加え、自分たち背後に神的な竜がいる事を見せ脅した。
一方、キリスト教は、支配し寄生するため、「蛇は、神の使いでなく人間を堕落させる魔物」と洗脳した。
(他スレ既出)
原始宗教の時代、世界中、蛇は神の使いだった(豊穣・再生・耕作時期の啓示ため、蛇は春に土から出て来ると考えた)。
中国は、国内諸国と異民族を征服するため、蛇に架空の角・翼など加え、自分たち背後に神的な竜がいる事を見せ脅した。
一方、キリスト教は、支配し寄生するため、「蛇は、神の使いでなく人間を堕落させる魔物」と洗脳した。
なんかさ、さも見てきたような物言いだけどさ
100%完全なるただの想像だろ。
想像というよりは妄想だよな。
実際は、ワニとヘビは仲良く寄り添って暮らしていたかもしれないじゃん。
100%完全なるただの想像だろ。
想像というよりは妄想だよな。
実際は、ワニとヘビは仲良く寄り添って暮らしていたかもしれないじゃん。
62:名無しのひみつ 2011/09/20(火) 14:42:38.74 ID:9+63RFjS << 63
65:名無しのひみつ 2011/09/20(火) 15:59:18.96 ID:pRAIYq88
ティラノサウルスとデイノスクスが対決したら、どっちが勝つ?
対決場所は、沼の浅瀬という設定で・・・
対決場所は、沼の浅瀬という設定で・・・
69:名無しのひみつ 2011/09/21(水) 11:34:01.43 ID:SSaEmYGz
71:名無しのひみつ 2011/09/21(水) 12:30:36.01 ID:YqWpVhDR
72:名無しのひみつ 2011/09/21(水) 13:08:52.77 ID:H7yfhfle
>>70
ってか、動けない。
ってか、動けない。
76:名無しのひみつ 2011/09/21(水) 16:57:40.92 ID:HUvhYeh4
>>74
Redtubeでいいのかな?
Redtubeでいいのかな?
デイニスクスは15㍍って言われてたけど、どうも12㍍くらいらしいじゃね?
だとするならティラノサウルスと同じくらいだから、体重にしたらティラノの方が1、5倍くらい大きいかもしれない。
水の深みじゃなければ、ティラノの方が強そうだな・・・
だとするならティラノサウルスと同じくらいだから、体重にしたらティラノの方が1、5倍くらい大きいかもしれない。
水の深みじゃなければ、ティラノの方が強そうだな・・・
83:名無しのひみつ 2011/09/22(木) 02:51:06.09 ID:CfqznqHe
蛇は脱皮する=死から再生する=目出たい、ということで
昔から世界中で崇められるが
ワニはなあ。
まあ、どこかのジャングルの奥地で土人が神扱いしてるかもしれんが。
昔から世界中で崇められるが
ワニはなあ。
まあ、どこかのジャングルの奥地で土人が神扱いしてるかもしれんが。
86:名無しのひみつ 2011/09/22(木) 04:49:27.32 ID:5H7SunWD
88:名無しのひみつ 2011/09/22(木) 21:16:10.11 ID:RrpvEX/X
>>78
12㍍として、デイノスクスは推定10㌧、ティラノは推定6㌧ですけど。
獣脚類って軽いのです。
ティラノが勝つとしたら、俊敏さと知能でどうかって話かな?
インドでは、虎が自分より大きいワニをエサにしてるけど、虎は頭が良くて、ワニの後ろから襲いかかり、上から首に噛みついて仕留めてる。
ティラノにそんな頭の良さがあるかどうか・・・
12㍍として、デイノスクスは推定10㌧、ティラノは推定6㌧ですけど。
獣脚類って軽いのです。
ティラノが勝つとしたら、俊敏さと知能でどうかって話かな?
インドでは、虎が自分より大きいワニをエサにしてるけど、虎は頭が良くて、ワニの後ろから襲いかかり、上から首に噛みついて仕留めてる。
ティラノにそんな頭の良さがあるかどうか・・・
91:名無しのひみつ 2011/09/23(金) 09:49:08.73 ID:hyuNgVyg
宋の時代の地層からヨウスコウワニよりずっと大型のワニの骨が出てくるようなので
ヨウスコウワニとは別種のもしかするとマチカネワニの子孫が中世くらいまで生きていたようだ
中国の皇帝が飼っていたという龍もこいつの事だろう
よって龍のモデルはマチカネワニに一票
ヨウスコウワニとは別種のもしかするとマチカネワニの子孫が中世くらいまで生きていたようだ
中国の皇帝が飼っていたという龍もこいつの事だろう
よって龍のモデルはマチカネワニに一票
95:名無しのひみつ 2011/09/25(日) 12:07:59.37 ID:UtaOX2Ph << 97
97:名無しのひみつ 2011/09/25(日) 13:45:05.72 ID:Z47DUYno
>>95
遭遇した当人はワクワクどころじゃないだろうけどね。
遭遇した当人はワクワクどころじゃないだろうけどね。
104:名無しのひみつ 2011/09/27(火) 02:16:48.63 ID:KbCybga9
>>92
しらんあーそれ。ソースあるかい?
しらんあーそれ。ソースあるかい?
(>> ソース)
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