科学ニュース+板 (16/142)
最も地球に似た惑星、第2候補を発見
Rachel Kaufman for National Geographic News
August 31, 2011
地球から36光年離れた場所で新たに見つかった惑星が、これまで確認された中では最も地球に似た太陽系
外惑星である可能性が出てきた。ただし液体の水が存在するかどうかは、地表を覆う雲の割合が決め手に
なるという。
無味乾燥なHD85512bという名で呼ばれるこの惑星は、ほ(帆)座の方向にあるK型主系列星(KV、橙色
矮星)の周りを回っており、チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)に設置された観測装置HARPS(High
Accuracy Radial Velocity Planet Searcher、高精度視線速度系外惑星探査装置)により発見された。
HARPSのデータによれば、この惑星の質量は地球の3.6倍で、中心星をめぐるその軌道は、ちょうど表面部に
液体の水が存在するのに適した距離にあるという。液体の水は、われわれの知るような形態の生命が存在する
ための必須条件と考えられている。
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターおよびマックス・プランク天文学研究所に所属し、今回の
研究を率いたリサ・カルテネガー(Lisa Kaltenegger)氏は、「この惑星の距離は、液体の水が存在する
条件をまさにぎりぎりで満たしている」と説明する。
「この距離をわれわれの太陽系に当てはめると、ちょうど金星よりも少し遠いくらいの場所になる」という。
ということは今回発見された惑星が中心星から受け取るエネルギー量は、地球が受けている太陽エネルギー
よりも少し多いことになる。
しかしカルテネガー氏が率いる研究チームがはじきだした数字によると、この惑星の地表を覆う雲の量が最低
でも総面積の50%を越えていれば、中心星からのエネルギーを宇宙にはね返し、過熱を防ぐことができるという。
地球の平均雲量は60%であり、HD85512bについて条件とされた50%という数字も「無理な想定ではない」
とカルテネガー氏は述べている。
言うまでもなく、水蒸気でできた雲が生まれるためには、地球と似た大気の存在が必要だ。現在の観測機器
では、この距離にある惑星の大気組成を測定することはできない。
惑星形成モデルに基づくと、質量が地球の10倍を超える惑星の場合、その大気の主成分は水素とヘリウムで
あると推定されると、カルテネガー氏は説明する。HD85512bのようにそれより質量の小さい惑星の場合は、
窒素と酸素が多くを占める、地球に似た大気を持っている可能性が高まるという。
◆生命居住可能な太陽系外惑星の「有力候補」
今のところ、水が液体でいられる温度にあるハビタブルゾーン(生命居住可能領域)の中にあることが
確認された太陽系外惑星は、今回で2つ目だ。もう1つの候補とされる惑星、グリーゼ581d(Gliese 581d)も、
以前にHARPSの計測機器を用いて発見されている。こちらは中心星のハビタブルゾーンの外縁ぎりぎりに
位置している。
さらに別の候補と目される惑星、グリーゼ581gは、発見された2010年当時、最も地球に似た惑星と
称された。しかしこの説をめぐっては常に議論があり、一部の専門家は、この惑星自体が計測異常により生じた
架空の存在ではないかとの見解を表明している。
(>>2以降に続く)
▽記事引用元 ナショナルジオグラフィック ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110831003&expand#title
▽画像 地球型の太陽系外惑星の想像図
Illustration courtesy L. Calcada, ESO
▽arXiv.orgに掲載の論文要旨 "A Habitable Planet around HD 85512?"(全文はPDFでダウンロード可)
http://arxiv.org/abs/1108.3561
Rachel Kaufman for National Geographic News
August 31, 2011
地球から36光年離れた場所で新たに見つかった惑星が、これまで確認された中では最も地球に似た太陽系
外惑星である可能性が出てきた。ただし液体の水が存在するかどうかは、地表を覆う雲の割合が決め手に
なるという。
無味乾燥なHD85512bという名で呼ばれるこの惑星は、ほ(帆)座の方向にあるK型主系列星(KV、橙色
矮星)の周りを回っており、チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)に設置された観測装置HARPS(High
Accuracy Radial Velocity Planet Searcher、高精度視線速度系外惑星探査装置)により発見された。
HARPSのデータによれば、この惑星の質量は地球の3.6倍で、中心星をめぐるその軌道は、ちょうど表面部に
液体の水が存在するのに適した距離にあるという。液体の水は、われわれの知るような形態の生命が存在する
ための必須条件と考えられている。
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターおよびマックス・プランク天文学研究所に所属し、今回の
研究を率いたリサ・カルテネガー(Lisa Kaltenegger)氏は、「この惑星の距離は、液体の水が存在する
条件をまさにぎりぎりで満たしている」と説明する。
「この距離をわれわれの太陽系に当てはめると、ちょうど金星よりも少し遠いくらいの場所になる」という。
ということは今回発見された惑星が中心星から受け取るエネルギー量は、地球が受けている太陽エネルギー
よりも少し多いことになる。
しかしカルテネガー氏が率いる研究チームがはじきだした数字によると、この惑星の地表を覆う雲の量が最低
でも総面積の50%を越えていれば、中心星からのエネルギーを宇宙にはね返し、過熱を防ぐことができるという。
地球の平均雲量は60%であり、HD85512bについて条件とされた50%という数字も「無理な想定ではない」
とカルテネガー氏は述べている。
言うまでもなく、水蒸気でできた雲が生まれるためには、地球と似た大気の存在が必要だ。現在の観測機器
では、この距離にある惑星の大気組成を測定することはできない。
惑星形成モデルに基づくと、質量が地球の10倍を超える惑星の場合、その大気の主成分は水素とヘリウムで
あると推定されると、カルテネガー氏は説明する。HD85512bのようにそれより質量の小さい惑星の場合は、
窒素と酸素が多くを占める、地球に似た大気を持っている可能性が高まるという。
◆生命居住可能な太陽系外惑星の「有力候補」
今のところ、水が液体でいられる温度にあるハビタブルゾーン(生命居住可能領域)の中にあることが
確認された太陽系外惑星は、今回で2つ目だ。もう1つの候補とされる惑星、グリーゼ581d(Gliese 581d)も、
以前にHARPSの計測機器を用いて発見されている。こちらは中心星のハビタブルゾーンの外縁ぎりぎりに
位置している。
さらに別の候補と目される惑星、グリーゼ581gは、発見された2010年当時、最も地球に似た惑星と
称された。しかしこの説をめぐっては常に議論があり、一部の専門家は、この惑星自体が計測異常により生じた
架空の存在ではないかとの見解を表明している。
(>>2以降に続く)
▽記事引用元 ナショナルジオグラフィック ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110831003&expand#title
▽画像 地球型の太陽系外惑星の想像図
Illustration courtesy L. Calcada, ESO
▽arXiv.orgに掲載の論文要旨 "A Habitable Planet around HD 85512?"(全文はPDFでダウンロード可)
http://arxiv.org/abs/1108.3561
2:星降るφ ★ 2011/08/31(水) 15:29:13.55 ID:??? << 1
(>>1からの続き)
テキサス大学アーリントン校で天文学プログラムのディレクターを務めるマンフレッド・クンツ(Manfred
Cuntz)氏は、新たに発見されたHD85512b上を地球外生命体が闊歩しているといった想像をめぐらせるには
さらなる情報が必要だとしつつ、「原理上は有力候補と言える」と語った。
クンツ氏によれば、その大きさと中心星からの距離に加え、HD85512bは生命を育むために有利な条件を
もう2点備えているという。
その条件とは、この惑星の公転軌道はほぼ円形で、安定した気候が期待できる点、そして中心星のHD85512が
太陽と比較しても年齢が高く、活動が活発でないという点だ。そのため、中心星からもたらされる電磁気の嵐が
惑星の大気に悪影響を与える可能性も低いものとみられる。
それだけでなく、この恒星系は形成から56億年が経っているとみられ、原則的には「生命が発生し、進化する
だけの十分な時間がある」とクンツ氏は述べている。一方、太陽系の年齢は約46億年と推定されている。
現在の有人宇宙飛行の限界を考えると、今のところは人類がHD85512bに足を踏み入れることは難しそうだ。
しかし、仮に到達したとしても、この惑星の様子は地球とはかなり違ったもののようだ。HD85512bの気候は
蒸し暑いとみられ、重力も地球の1.4倍あると、今回の研究を率いたカルテネガー氏は語っている。
HD85512bに関する論文は現在Webサイト「arXiv.org」で公開されており、「Astronomy and Astrophysics」誌
にも掲載が予定されている。
(記事ここまで)
テキサス大学アーリントン校で天文学プログラムのディレクターを務めるマンフレッド・クンツ(Manfred
Cuntz)氏は、新たに発見されたHD85512b上を地球外生命体が闊歩しているといった想像をめぐらせるには
さらなる情報が必要だとしつつ、「原理上は有力候補と言える」と語った。
クンツ氏によれば、その大きさと中心星からの距離に加え、HD85512bは生命を育むために有利な条件を
もう2点備えているという。
その条件とは、この惑星の公転軌道はほぼ円形で、安定した気候が期待できる点、そして中心星のHD85512が
太陽と比較しても年齢が高く、活動が活発でないという点だ。そのため、中心星からもたらされる電磁気の嵐が
惑星の大気に悪影響を与える可能性も低いものとみられる。
それだけでなく、この恒星系は形成から56億年が経っているとみられ、原則的には「生命が発生し、進化する
だけの十分な時間がある」とクンツ氏は述べている。一方、太陽系の年齢は約46億年と推定されている。
現在の有人宇宙飛行の限界を考えると、今のところは人類がHD85512bに足を踏み入れることは難しそうだ。
しかし、仮に到達したとしても、この惑星の様子は地球とはかなり違ったもののようだ。HD85512bの気候は
蒸し暑いとみられ、重力も地球の1.4倍あると、今回の研究を率いたカルテネガー氏は語っている。
HD85512bに関する論文は現在Webサイト「arXiv.org」で公開されており、「Astronomy and Astrophysics」誌
にも掲載が予定されている。
(記事ここまで)
30:名無しのひみつ 2011/08/31(水) 16:23:42.48 ID:iztP2u4B
45:名無しのひみつ 2011/08/31(水) 16:58:33.06 ID:v3ozYiBK
61:名無しのひみつ 2011/08/31(水) 18:35:57.68 ID:v3ozYiBK << 65
>>1
>重力も地球の1.4倍
完全に住めるじゃないっすか!!!
体重60キロの奴が100キロ程度にしか成らないってことは
別に100キロのデブでも普通に生きられるんだから、全く問題無く住めるじゃん!!
今までの10倍の重力とか、微生物しか住めねーだろって重力と違って始めてまともな星が出てきたな
>重力も地球の1.4倍
完全に住めるじゃないっすか!!!
体重60キロの奴が100キロ程度にしか成らないってことは
別に100キロのデブでも普通に生きられるんだから、全く問題無く住めるじゃん!!
今までの10倍の重力とか、微生物しか住めねーだろって重力と違って始めてまともな星が出てきたな
65:名無しのひみつ 2011/08/31(水) 19:13:54.27 ID:EnAIHdSv
11:名無しのひみつ 2011/08/31(水) 15:47:38.15 ID:rUhayQSs
>>7
人力で加速し続けるんだから、もっと短いんじゃね
人力で加速し続けるんだから、もっと短いんじゃね
12:名無しのひみつ 2011/08/31(水) 15:48:47.20 ID:zlyfatxV
34:名無しのひみつ 2011/08/31(水) 16:26:53.19 ID:uuZx2TdH
>>7
向こうに着くころには向こうの年齢が76億年だから爆発してお亡くなりになる寸前じゃないだろうね
向こうに着くころには向こうの年齢が76億年だから爆発してお亡くなりになる寸前じゃないだろうね
119:名無しのひみつ 2011/08/31(水) 23:17:50.35 ID:1T7lsHF1
>>3
36年
36年
20:名無しのひみつ 2011/08/31(水) 15:58:32.99 ID:l/hjCbMZ
>>19
そのネタ飽きた
そのネタ飽きた
31:名無しのひみつ 2011/08/31(水) 16:23:51.45 ID:52PL5GgL
>>19
20年くらいかけて止まるのか
20年くらいかけて止まるのか
87:名無しのひみつ 2011/08/31(水) 21:38:43.18 ID:FqWTezKK
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