科学ニュース+板 (40/61)
"JIRCASなど、イネのリン酸欠乏耐性遺伝子「PSTOL1」を同定して機能を解明"
国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、国際稲研究所とミラノ国立大学と共同で、リン酸欠乏に耐性を持つ「在来インド型イネ」から、低リン酸土壌でも効率的にリン酸吸収量を増大させるリン酸欠乏耐性遺伝子「PSTOL1」を同定し、その機能を明らかにしたと発表した。
成果は、JIRCAS 生産環境・畜産領域のマティアス・ビスバ氏らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、8月23日付けで英科学誌「Nature」オンライン版に掲載された。
リン酸はすべての作物における必須要素であり、肥料の三大要素の1つだが、リン資源は世界の限られた地域にしか分布していない。作物が使用できるリン酸含量の低い土壌が広く分布するアフリカ、アジアなどの途上国では、食料増産の制限因子としてリン酸欠乏が問題になる場合がある。近年はリン酸を含む肥料価格が高騰しているため、施肥による解決だけではなく、土壌中のリン酸を効率的に吸収させ作物収量を高めることが重要だ。
国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、国際稲研究所とミラノ国立大学と共同で、リン酸欠乏に耐性を持つ「在来インド型イネ」から、低リン酸土壌でも効率的にリン酸吸収量を増大させるリン酸欠乏耐性遺伝子「PSTOL1」を同定し、その機能を明らかにしたと発表した。
成果は、JIRCAS 生産環境・畜産領域のマティアス・ビスバ氏らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、8月23日付けで英科学誌「Nature」オンライン版に掲載された。
リン酸はすべての作物における必須要素であり、肥料の三大要素の1つだが、リン資源は世界の限られた地域にしか分布していない。作物が使用できるリン酸含量の低い土壌が広く分布するアフリカ、アジアなどの途上国では、食料増産の制限因子としてリン酸欠乏が問題になる場合がある。近年はリン酸を含む肥料価格が高騰しているため、施肥による解決だけではなく、土壌中のリン酸を効率的に吸収させ作物収量を高めることが重要だ。